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位置ゲー誕生から22年。位置ゲー開発を支えてきた開発者たちの歩みと、これからにせまる!

AI記事要約

世界に先駆けて開発された元祖・位置ゲー『コロニーな生活』。その当初、携帯電話のGPS機能を利用して「移動」を「遊び」に変えるというアイデアや技術がいかに画期的で、どれほど異彩を放っていたか。それから20年以上の月日が経ち、ガラケーなどデバイスを取り巻く環境は大きく変わったけれど、『コロニーな生活』はいまなお熱狂的なユーザーの皆さまに愛され、輝きは一層増すばかりです。

さらにこれから世界へ羽ばたこうとするコロプラの位置ゲーを、歴代の開発者たちがいったいどのようにして進化させ、支え続けてきたのか。

今回は、長きにわたって位置ゲーの事業や技術開発・運営に携わってきた上席執行役員CIOの菅井さんと、バックエンドエンジニア部・部長の新庄さんに、入社半年の広報・川崎がインタビューしながら、位置ゲーにまつわるとっておきのエピソードや開発秘話、今後の展開について伺いました!

菅井 健太のプロフィール画像

上席執行役員 CIO(Chief Information Officer)

菅井 健太

2010年6月にサーバーサイドエンジニアとしてコロプラに入社。アプリケーション開発を担う。その後、ディレクターとして事業開発に従事。また、同時期に、サーバーの問題解決に取り組む社内横断プロジェクトの立ち上げにも携わる。2024年12月より現職。現在はサーバーやファイルインフラなどゲームの土台となる部分を管掌しながら、AI活用の推進にも従事している。

新庄 大輔のプロフィール画像

技術基盤本部 第3バックエンドエンジニア部 部長

新庄 大輔

SIer、ライブ配信サービス、医療機器メーカーにてバックエンド業務に従事した後、2009年にコロプラへ入社。 『コロニーな生活』をはじめ、位置情報を活用した大型IPタイトルや社内プラットフォームの開発を担当。現在はゲーム専用地図配信サービス「Colopl Gaming Maps」のディレクターおよび第3バックエンドエンジニア部の部長を務めている。

川崎 佳織のプロフィール画像

コーポレートデザイン部 広報グループ

川崎 佳織

人材サービス業界で広報を担当した後、2025年7月にコロプラへ入社。メディアリレーションをはじめ、ブランディング施策やイベントの企画・運営、SNS運用などを担当し、位置ゲーをはじめとしたコーポレート領域に関する情報発信や、社内外のコミュニケーションを横断的に推進している。

位置ゲーの黎明期>>>成長期

川崎

コロプラに入社して半年、コロプラ広報としても、プレイヤーとしても私はまだまだ「新コロ()」なので、本日はいろんなお話を伺いながら位置ゲーへの理解を深めたいと思います。

※新コロ:主に掲示板機能を使ったユーザー間のやりとりで使われる、比較的登録歴の浅いプレイヤーを指す言葉。登録順に割り振られる「コロニー番号」という固有の識別番号を基準とする。

まずはお二人が入社されたころの話を伺えますか?

新庄

僕が入社したのは2009年。馬場さん(現・取締役会長)が一人で開発した『コロニーな生活』がネットの掲示板を通じてものすごい勢いで拡散して、個人運営ではどうにも手が回らず法人化して、初めて社員募集をかけたときの初期メンバーです。

位置ゲーに関わる技術を誰も持ってない状態からのスタートで、何をやるにしてもすべてがチャレンジ。皆で使えそうな技術を片っ端から調べて、可能性を検証して、とにかくやってみる。試行錯誤の繰り返しで、日々学びながらつくっていた感じですね。

菅井

当時はガラケーでゲームをやっている人はかなり限定的で、そもそも携帯電話で利用できるコンテンツ自体少なく、日本でiPhone 3Gが発表されて大行列をつくった2008年時点でさえ、ガラケーのほうが強すぎてスマホはまだまだという風潮でした。

そのような時代のなか、2003年からモバイルで『コロニーな生活』を運用している会社がありました。それで興味を覚えて馬場さんのブログを全部読んでいたのですが、コメント欄でどれだけ否定されても、ご自身のやりたいことを一貫してやり続ける姿に感銘を受けました。

採用面接でそのことに触れたところ、「つくったものをユーザーに触ってほしいから」と即答されました。その言葉に本当にすごいと感じ、入社を決める十分な理由になりました。

新庄

私も入社前から、1ユーザーとして楽しんでいました。当時は、自分のいる場所がゲームの中で反映されるという点が新鮮でしたし、少しでも移動するときには、自然と位置登録をするようになっている自分がいました。生活の一部に溶け込み、「移動」を「遊び」に変えてしまう位置ゲーはすごいなと感じていました。

川崎

入社するまではあまりゲームをやってこなかった私でも『コロニーな生活』はライフログ的に楽しめていて、日常の延長線上で自然とプレイしています。長く遊ばれている先輩コロニーさんの存在も含めて、位置ゲーの文化そのものがユーザーさんの生活に根づいている印象を感じていて、私自身、ゲームに対するイメージがまるで変わりました。普段ゲームをあまりプレイしないという、ゲーム初心者の方にもお勧めです。皆さん、ぜひやってみてください!

新庄

さすが広報、どんなときもPRを忘れない(笑)。

話を戻すと、入社してからは新機能の開発やイベントづくりに追われる日々でしたね。

たとえば、地図の精度を上げて「塗りつぶしマップ」機能を拡充したり、Twitter (現「X」)と連携する「コロツイ」をリリースしたり。

ゲーム内イベントも毎週のように実施していたため、悩んでいる暇もなく、アイデアをひねり出してはアウトプットしていた感じです。

菅井

必死でつくらなければ間に合わない状況でしたよね。

特に「コロカ(※)」事業に関しては、担当者が全国のお土産物屋さんを回って買い付けてきた銘品を社員全員で試食し、店舗資料も吟味したうえで、ガチ投票のもと、毎月数店舗ずつ認定しながら、目標の全国上限200店舗を目指していました。

※コロカとは、コロプラ社が発行する「日本の逸品カード」のこと。このカードは"日本の逸品"を扱うお店(コロカ提携店)で商品を購入した際、購入金額に応じてもらえるしくみ。コロカはお店ごとに3種類あり、青いコロカは1000円、銀のコロカは2000円、金のコロカは5000円分の買い物をするともらえる。

並行して「コロ旅*」ツアーの企画やタイアップキャンペーン、個人としては、「コロプラ+」という位置ゲー専用プラットフォームの構築や、そこで提供するゲームの開発に奔走する日々でした。挙動検証のために炎天下を10キロ近く歩き回り、汗だくで帰社したことを、いまでも鮮明に覚えています(笑)。

川崎

それはお疲れさまでした......
お二人のお話を伺っていて、黎明期に培われた試行錯誤や取り組みの一つひとつがアセットとなって、20年を経たいまも脈々と受け継がれていることを実感しました。

ユーザーさんとの「出会い」

川崎

携帯でゲームという新規性はもちろん、「コロカ」や「コロ旅」のようなリアル連携というか、オンラインからリアルへ人を誘導する「O2O(Online to Offline)」施策も当時としてはかなり斬新な取り組みだったのではないでしょうか?

新庄

すべて結果論ではありますが、「コロカ」や「コロ旅」をきっかけにいろんな地域やお店に送客できたり、「移動」を「遊び」に変えたことがリアルに人を動かす一大ムーブメントとなり、気づけば地方創生にもつながったり。

特にコロカ店さんを一堂に集めて開催した物産展(「日本全国すぐれモノ市 -コロプラ物産展‐)」は、テレビをはじめ、たくさんのメディアで紹介されて大きな話題を呼びました。

実際、会場になった吉祥寺の東急百貨店さんには、まさかの徹夜組も含めて開店前から大行列ができて、平日初日にのべ5,000人以上、2日目から急きょ売り場を拡大して。7日間でトータル約4万人が来場という予想外の反響をいただけました。

菅井

いつもエンジニアとしてログデータを管理しながら、一行のログがユーザーさん一人ひとりに紐づいていることは意識していましたが、会場で「リアル」な存在として実感したときは感慨深かったですね。全国から会場まで「移動」して、このエンタメ空間を「遊んで」くれているんだと思うと胸が熱くなりましたね。最大限楽しんでもらいたいから、僕はブース裏で必死に限定ガチャポンの弾(カプセル)を込めていました(笑)。

新庄

皆さんが喜んでくださっている様子や、いろんなブースを回って楽しそうに買い物をされている姿や、コロカ店の方々の笑顔を見たときには、本当にやり続けていてよかったとしみじみ思いました。

川崎

その物産展についてですが、ユーザーさんはもちろん、コロカ店さんからも「復活してほしい」という熱いリクエストをいただいています。

コロカ店の皆さんとは定期的にコンタクトを取り続けていて、位置ゲー22周年企画をはじめとしたさまざまな施策にもご協力いただいているのですが、なんとか物産展復活のご期待に応えられないか『コロニーな生活』チームと新たな企画を進行中です。

新庄

それは嬉しいニュースですね。物産展、ぜひやりましょうよ。というか、やりたい!(笑)

菅井

旅行好きとしては、コロ旅もぜひ復活してほしいですね。

川崎

ユーザーの皆様に良いお知らせができるよう絶賛企画中です!

位置ゲーでやれること・コロプラができること

川崎

その後『コロニーな生活』に続いて数々のタイトルがリリースされましたが、開発や運営において、大きな変化や印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

新庄

質問の文脈とは少しずれるのですが、東日本大震災のときの経験は、僕に限らず、位置ゲーの開発者全員に対して大きな示唆になりました。

被害に遭われて辛い状況のなかでも、むしろそうした状況だからこそ『コロニーな生活』をプレイしている、という多くの声に触れたとき、こうしたユーザーさんに対して、自分たちがゲームを通じて何か応援につながることができないか、エンタメを超えた何かを届けようと、皆で考えました。

ゲームにアクセスして位置登録できた場所は、被災地域でも携帯の電波が届いていることを示しているので、それをキャリアごとに可視化したマップをつくろうと決まった途端、一斉に動き出して突貫で作成してリリースしました。

菅井

あのときはリモート体制だったので、スカイプで打ち合わせをしていました。慣れないオンラインでのコミュニケーションにとまどいながらも、何度も確認し合って取り組んだ記憶があります。

あと、震災で『コロニーな生活』で遊ぶのを一時的にやめざるを得なかった人が、再びゲームをできるときに、安心して戻ってこられるような機能も実装しましたよね。

川崎

日常により近い位置ゲーだからこそ、非常時においてもユーザーさんの状況に寄り添った判断が求められる。チームの機動力や開発スピードの背景には、コロプラの原点である「ユーザーファースト」が根付いていることを改めて実感しました。

菅井

不測の事態に限らず、位置ゲーは生活の一部といえるほど日常に込んでいるので、開発や運営においてもデバイスの変化や社会環境の変容に大きく影響されます。とはいえ「このタイミングで一新します!」という話では当然なくて、従来からの技術や培ったノウハウをベースに機能を拡張しながら、どんなデバイスを介そうが、そこがどんな場所だろうが、間違いなくそこに存在して位置ゲーを楽しんでくれているユーザーさんに、日常をより楽しくなる体験を届け続けるという原点がぶれることもない。そのためにも、常に「その先」を見越して、必要となったときにすぐ対応できる体制や土壌を整えておくことが大事だと考えています。

新庄

「やりたいです」って求められた段階で一から検証して開発しはじめていたら、必要時にはとても間に合わないので。先行していろんな情報をキャッチしつつ、「この技術はこういう場合に使えるかもしれない」といった予測を立てながら、ナレッジを蓄積しておきます。

先日リリースしたばかりの「COLOPL Gaming Maps(コロプラ ゲーミング マップス* 以下「CGM」)」もその流れで開発したものです。むしろ位置ゲーを20年以上も開発していてまだ持ってなかったのかと言われそうですが、事実、以前から内製の可能性を探りながら検証を進めていたものを今回、満を持して本格的に事業化しました。

CGMの技術そのものに新規性はないけれど、コロプラらしさの追求や、コロプラの開発環境を一層強化して、いまの時代に必要なスピード感、柔軟なアレンジで企画意図に沿った表現や仕様の実装が可能になる。すでに開発中の新作位置ゲー2タイトルへの導入が決定しています。

※CGM(COLOPL Gaming Maps):位置ゲーの開発・運営に必要な地図配信およびPOI(Point of Interest)管理機能を中核とし、コロプラの位置ゲー開発に最適化して設計された地図配信サービス

位置ゲーの「これから」

菅井

 CGMはもちろん、コロプラには、20年以上にわたって蓄積してきた位置ゲーの多様なノウハウがあります。中期経営方針では、モバイルゲーム市場における「Global Top 20」を目標に掲げていますが、それら位置ゲーの知見は重要な競争力になります。

モバイルという、常に持ち歩かれるデバイスだからこそ、日常の移動や行動そのものがゲーム体験になる。これは他のプラットフォームでは、なかなか実現しえないものです。さらに、位置情報を活用した体験は、最近話題になっている「インフラゲーム」のように、遊びを起点にしながら日常の課題解決や社会貢献につなげるなど、その応用領域をますます拡大している。コロプラでも、アセットを最大限活かして可能性を広げながら、コロプラにしかできない領域を確立していきたいと考えています。

川崎

これまでのお二人のお話を通じて、資料やアウトプットとして表に見えている部分はあくまで結果であって、その裏側には20年以上にわたる試行錯誤や、ユーザーさんと共に築き上げてきた判断の積み重ねがあるのだと実感しました。

今後は、今日伺った内容を踏まえて、いつも位置ゲーをプレイしてくださっているユーザーさんをはじめ、支えてくださっている皆さんに、より厚みのあるメッセージをお届けしていきたいと思います。

リアルイベントの場でも発信の機会を増やしていく予定ですので、見かけた際はぜひ気軽に声をかけていただけると嬉しいです。

菅井

頼もしいです。今回は開発者として語ってきたけれど、その前に僕らも1ユーザーなので。

実際、多くの社員が熱心なユーザーですし、リアルイベントに参加している人も結構います。開発にかかわっていながら、リリース日を指折り数えて楽しみに待ち望んでいる人もいる。僕もその一人です(笑)。

新庄

何なら熱狂が過ぎて、いちばんうるさいユーザーが開発しているというのも事実ですが、社内だけでもいろんなパターンのユーザーがいるので、集めて座談会をしてもおもしろいかもしれない。

川崎

初期のころからユーザーさんの声を拾いながら、一緒につくり上げてきた独特のスタイルが、いまも変わらず受け継がれていることに、コロプラの濃いDNAを感じました。

もしその座談会が実現した際には、ぜひ記事にして皆さんにお届けできればと思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました!


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